
みなさんもご存知のとおり2025年現在、50ccの原付バイクは新車販売が終了。排ガス規制の強化(平成32年排出ガス規制)に対応する開発コストが50ccクラスには見合わないと判断されました。
今後は、125㏄までOKですが、速度・出力制限があり最高速度は、50km/hに制限される予定で従来の原付免許(普通免許取得者)が乗れる方向で検討中です。
バイク屋の見解
出力を下げた125cc原付が販売される次期は2025年中〜2026年ごろと予想されていますが、サイズが大きくなるのに出力が下げられているので取り回しが悪く、当然値段も上がるため乗り手側のメリットはほとんどなくそれなら125ccの免許をとって従来の125㏄に乗り換えた方が絶対にいいというのがバイクやの見解。
ですが、バイク好きではじめたバイク屋の言う事なのでただの通勤手段としてしかバイクを利用しない人間にとって、免許を取得するだけで10万。更にバイクに30万というのはバイクに対する見方や考え方が全然違いますので鵜呑みにはできません。
今のうちに在庫(50㏄)を購入して乗り換え?
大き目のバイク屋には今でも50㏄の原付の新品在庫が残っている場合があり、今のうちに残った在庫の50㏄原付に乗り換えてあと10年はやり過ごそうと考える人もいると思います。
ですが、今の原付(50㏄)もまだ乗れる状態。この状態で乗り換えももったいなく感じてしまうのが心情なのです。
家で保管できるか
そこで、今50㏄の在庫を購入しておいて家で保管できるかを考えてみたいと思います。
長期保管(3年以上)の可否とポイント
購入だけしてナンバーを取らずに保管 → 可能
→ この場合、自賠責保険や税金はかかりません。
購入して登録(ナンバー取得)する場合 → 可能だが注意
→ 自賠責保険や軽自動車税の支払い義務が発生します。
乗らずに家で保管すると劣化するもの
■バッテリー
まず最初に考えられるのがバッテリー。外して室内保管。半年ごとに充電がおすすめです
■タイヤ
ひび割れ劣化。空気を適正に保つ
■ガソリン(燃料タンク)
ガソリンは抜くか、満タン+添加剤を入れて密閉保管→ 空だと内部が錆び、満タンだと酸化しにくい
■エンジンオイル
新品に交換してから保管(古いオイルは腐食の原因となります)
■キャブレター/インジェクター(重要)
エンジンを数分間回してインジェクターに防腐剤入りガソリンを循環させる
インジェクション車とは?
燃料供給を「コンピューター(ECU)」が制御しているエンジン
エンジンの状態(気温・空気量・スロットル開度など)に応じて、最適な量の燃料を噴射します。「フューエルインジェクション(Fuel Injection)」の頭文字を取って「FI車」とも呼ばれます。
※ちなみに私の現在乗っている原付、購入して保管を考えているホンダジョルノは、2011年以降に発売されたものはすべてインジェクション車となってます。
■その他(本体のサビ等)
チェーン・可動部にはグリスや防錆剤を塗布、屋内、または防湿性の高いカバーで通気管理など
別のバイク屋さんに聞いてみた
家庭での新品原付の長期保管ができるのか?
バッテリーを外してガソリンを抜けば大丈夫なのか訊いてみたところやはり最大の問題は燃料ポンプやインジェクターにガソリンが詰まりやすく1年くらいなら大丈夫だけどそれ以上だと故障の原因となる為おすすめできないとの事でした。
バイク屋でも長期保管してあるバイクは替えの部品を必ず用意してあると言っていました。
結論:素人のバイク長期保管はやめた方がいい
結論としては、よほどバイクが趣味で自分で部品交換したりお金をかけてメンテナンスできる人でない限り長期保管はやめた方がよさそうです。
HONDAだと小型で出力を落としたDIOを開発中らしいく値段も原付よりは上がりますがまだそこまでの値段ではなさそう・・
DIOの見た目よりジョルノがどうしても好きだという特に女の人などは今の内にある在庫に乗り換えも検討する価値はあります。
私のようなバイク自体にこだわりもなくただの通勤手段として使っている人間が値段を抑えたいために原付を家庭で保管しようと考える場合、将来の故障で余計なお金もかかる事を考えると素直に出力を抑えた125㏄の販売を待つ方が得策だという事でした。
おまけ:バイク屋と原付
バイク屋で原付のオイル交換やメンテナンスをしてもらっているとどうしても原付なんて安いバイクは相手にされていないと感じる方が案外大勢います。
私もその中の一人で、どうもこの店は大型車の顧客しか相手にしてないな・・といった感情が芽生え、別のバイク屋を探してみたりした時期がありました。
ところが・・何件かまわって気づいたことがあります。
文中でも少し書きましたが、バイク屋ってそもそも最初は、バイク(大型)好きな人間が始める商売であって原付などに興味があまりないのは当たり前ではないかという結論に達しました。
「儲けにならない」という理由も少しはあるかもしれませんが、それ以前に大型バイクが大好きではじめたバイク屋が50㏄の原付にそこまで興味ある訳がないんです。それは、どこのバイク屋に行ったって同じ。バイク好きは値段よりも乗りやすさや取り回しの良さ、見た目を重視しており、通勤で使うだけの人間とはバイクを見る視点がまるで違います。
「原付も客なんだから同じように扱えっ!」って気持ちもわからなくはないですが多くは求められないのかなと考えるようになりました。商売的に成功しているバイク屋もありますがそもそも好きが高じて始めた人達。原付でも親切に対応してくれるところはありがたいと思うようになりました。
オイル交換は面倒
オイル交換はここ数年で値段が4倍となりました。それよりも距離ごとにバイク屋に行くのが面倒で仕方ありません。私も住んでいる場所からバイク屋までの距離が遠く別のバイク屋をめぐるきっかけともなりました。
いろんなバイク屋をめぐって対応や値段をみたり話をしているうちに考え方も変わり・・オイル交換くらいなら自分でもできるしそれくらいの知識はあってもいいのではと思うようになりました。最近はyoutubeでいくらでも自分の乗っているバイクのオイル交換動画がアップされていますので誰でもできる時代になりました。廃油する場所があるなら自分での交換もお勧めです。
バイクや車のオイル交換後に出る廃油(使用済みエンジンオイル)は、絶対にそのまま流したり捨てたりしてはいけません。正しく、安全に、法律に従って処理する必要があります。
市販の「廃油処理ボックス」を使って、家庭ごみとして出す方法が一般的です
結局、オイル交換も初期費用はそれなりにかかります。自分で交換する場合でもたまにはバイク屋に行って点検がてらオイル交換をしてもらう事も必要だと思います。素人では見つけにくい不具合も教えてくれますし。
ジョルノオイルは0.65ℓ(更油時)
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