PI Datalinkで業務計算を自動化するのは超簡単。誰でもできる

今回は、仕事のお話。

今の会社にはそれなりに長い間勤めているのですが最近PIVisionという存在を知りました。正確にいうとPIVisionという存在自体は前から知っていたのですがそのデータを参照、エクセルで利用できる事を今まで知らなかったのです。

PI Vision は、PI System の一部で、プラントや工場、設備などから収集されたリアルタイムデータを、ブラウザ上でグラフィカルに可視化できるツールです。

先日、上司がPI Datalinkを使って作ったエクセルの入力シートを見てはじめて気が付きました。

PI DataLink(ピーアイ・データリンク)とは、Microsoft Excel上でPI Systemのデータを簡単に取り扱えるアドインツールです。OSIsoft(現在はAveva社)の製品で、エンジニアやオペレーターがExcelの利便性を活かしてリアルタイムデータや過去データを抽出・分析するために使われます。

工場内のDCS(工場やプラントの自動制御を行うためのシステム)の値のほとんどを椅子に座りながら把握でき「今ここにどれくらい入っている」とか、「この弁がいつ開いた」などをリアルタイムデータから過去に遡って時間や値を調べることもできるとても便利なものでした。

この使い方さえわかればあとどれくらい必要か、いつ終了するかなどの業務上の計算をリアルタイムの数字で細かく分析できるので例えば今まで「2時間で600kgくらい使用」という大雑把な把握が更に細かく「2時間12分で625kg使用」のようにリアルタイムで調べなくてもデータが飛んでくるようになりより正確な未来の計算が一瞬で可能。しかも超~楽!

なんでこんなもの今まで教えてくれなかったの?」ってぐらいの超チート級アイテムですよ。

発見してテンションが爆上がり!

教えてもわからないと思われたのか?確かに今職場でこれを見てテンションが上がるのは私ともう一人の後輩くらいかもしれない・・

それにしても今までこんな楽なもの教えないでこっちに計算しろと言ってくること自体がすべて馬鹿らしいと思えます。これがあれば全部自分でわかるじゃないですか・・

PIDatalinkは超簡単

聞きなれない人からするととっても難しそうな事をしているように見えますが中身は超簡単。やりたい内容にもよるのでしょうが誰でも少し覚えれば簡単にできてしまいます。

実際私も下の動画を観てやりたい事はできるようになりました。

この動画から続く18の動画での説明となっていますが最初の3つくらいは飛ばしてみても大丈夫。自分のやりたい事は4つ目くらいの動画から実践されています。

後はそのデータをどう利用するかは自分の工夫次第です。

残念ながら企業情報なので詳しい例は表示できないのですが、本当に超便利で超簡単。誰でもできるように作られてますから。

一つだけ難を言えば、PISystemを家庭で再現するのは不可能に近い為、常に会社にいる間しか学べないという事くらいでしょうか。

会社でもしDCSやPIVISIONを使用していたら誰でも利用できると思って少し調べてみるといいでしょう。もちろんこちらから利用したとしてもデータを参照するだけならシステムを壊したりする心配は一切無用となっています。どんどん試して全部自動化してやりましょう。

ちなみに先日もお話したAIを利用してマクロを使えば、バカな私でもできる事は無限に広がります。

たったこれだけ ズべの使い方

PI Datalinkの記事を勢い余って書きましたが、この記事ほとんど需要ないよね・・と思いつ自分の備忘録の為にたった1つの使い方のヒントを記載しておきます。

例えばシーケンス開始時間を抽出して次のバッチまでの時間が知りたいとします。

ビデオでいうと12,13あたりの「条件指定ヒストリデータ」あたり。弁の開閉がPIVisonのタグで「0」「-1」という値で表されている場合、シーケンスの開始時間をA弁が閉まる時間と考えます。

しかし、現在から過去1週間の「0」になった時刻のデータを抽出すると沢山の「0」の値と時刻が返ってきます。(ここまではビデオを観ればわかります)

なぜならA弁が閉まるのは、なにもシーケンス開始時だけではないからです。テストの時や別のクリーニングなどの別の動作でも弁は開閉されます。

これだとどれが本当のシーケンス開始時刻かわかりませんがシーケンス開始条件はA弁の開閉の他にも別の条件が沢山あるはずです。

そこで次は、その抽出された時間を基にしてシーケンス開始に関連するタンクの重量を抽出します。

次の式がその抽出する式となります

=PITimeDat("AAL_WI3301.PV",A1, "", "interpolated")

※A1(列)に抽出された時刻、B1(列)に「0」、C1(列)にこの式を入力するとします。
※「AAL_WI3301.PV」はPIVISIONの重量を示すタグ例です

するとその時刻のタンクの重量「AAL_WI3301.PV」が入力したセルC1に表示されます。

シーケンス開始重量が5,000㎏と決まっているとすると、後はエクセルの式でB列が「0」かつC列が「5,000」以上という抽出条件で更に絞り込むことでタンクが5,000㎏になりA弁が閉まるというシーケンス開始にピッタリ合う条件で時刻が抽出されます。

あとは、その間隔をエクセルで引いてやれば次のシーケンスまでの時間がわかります。

PI Datalink自体はとても簡単です。後はちょっとした工夫で自分の欲しい情報を正確に導きだすことができる神アイテムなのです。お試しあれ

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