2025年1月18.19
大学受験共通テストを終えました
高校1~2年の間「京大志望」だった息子も3年の夏頃には共通模試のボーダーが届かず学校の先生にも他の大学を勧められました。ただ本人は共通テスト本番を終えるまでまだ希望を捨てきれずにいました・・
1日目を終えて
共通テストの長い1日目を終えてホテルから息子が送ってきたラインが
「ご飯ナウ」
「質素やな、お疲れ!」
(今時ナウは、ともかくとして・・)
ホテルのバイキングとは思えない質素な写真にビックリしましたが実際は、もう少しちゃんとしたメニューもあって食べたそうです・・
「明日食べたいものある?」
「特にない!!」
「モスかどこかに寄って帰るか、もう一日頑張って」
「がんばる、明日頑張れば同志社行ける」
国立が本命の息子にとって私立の同志社大学は本命ではありませんが京大と同レベルのボーダー85は必要な大学です。どうやら一日目の手ごたえは良かったみたいだな・・と内心一安心。これ以上は聞いてもプレッシャーとなるのでテストの内容の話はせず早めに連絡を終えました。
2日目を終えて
2日目私達は、(親)大学の入学式で着るスーツなどを下見してから息子を迎えにホテルまで行きました。
行きの時間はそれぞれバラバラなのでホテルの駐車スペースにも少し余裕がありましたが帰る時間はみんな同じ。ホテルもその周辺のコンビニから薬局、ありとあらゆる駐車スペースが子供を待つ親の車でいっぱいになっていました
何人もの受験生が帰り始めテスト終了から40分ほどしてようやく息子が車まで到着
「特に緊張しなかったよ・・」
とニコニコの笑顔に一安心。
(テストできたんやな・・)
車のなかで楽しそうにテストの内容や出来事を妻と話す息子。
「一つだけ数学Bをやらかしたけど後はできたよ・・目標のマイナス10点ってとこかな?」
マジか・・おまえ本番に強いな・・テストを終えた安心感と予想外の手応えにたのしい雰囲気につつまれ車は家のある街まで戻ってきました
共通テストの感想
・暴走バイクや救急車の音がうるさい(英語リスニング中)
・会場の下見はしていたけど中に入れなかったので校舎内に入ってから迷った・・
・ホテルが用意してくれた弁当が汁もので袋のなかがめちゃくちゃ
・英語の翻訳内容がヒーローの特殊能力等で癖がありすぎ・・(過去問も含め)
・情報のテスト何を問いたいのか意味不明
・国語「ちはやふる」マンガ2巻までの内容から出題でラッキー
・英語リスニング、外がうるさいがボリュームMAXで乗り切った
・数学B(2日目後半)少し体力的疲れとマークミスに気づき焦り
・英語リスニング前に自分のイヤフォンで英語に耳を慣らしておいてよかった
自己採点 地獄のはじまり・・
近所のモスバーガーで遅めの食事をし家に帰宅。風呂にもはいっていよいよ自己採点。
「自己採点したくない~」
「このままの気分でいたい~」
といいながらも「逃げたらだめ・・」とか言いつつ自室に入っていきました・・
そこで部屋から聞こえてきたのは・・
「バン!」「ドカッ!」「クシャ、ペラッ、(紙をめくる音)」
「うぁ~」
などといった声まで・・
心配になって様子を見に行くと
「情報クソ!」
といいながら降りてきました。「情報は、満点!」と車のなかでその問題がいかに簡単かと語っていた息子でしたが予想以上に間違えていたようです・・
確かに「情報」の問題は何も勉強していない私でも解けるレベルの問題。情報の問題を解くというより文章をよく読んでいるか的な変な問題でしたが息子はどうやら問題の読解が甘かったよう。初めての「情報試験」だけに本当に簡単なのか、それとも「引掛け」なのか車で話を聞きながら不安に思っていましたが悪い方向へ的中。
まぁまだ〇〇点減っただけだから・・まだ他があるよ・・と息子に言い、また息子は自室へと入っていきました。
「バン!」「ドカッ!」「クシャ、ペラッ」
「うぁ~」
「・・・・・・・・・・・・・・」
やばい・・荒れてる・・
大丈夫なのか・・・?マークミス?
掛ける言葉もないのでほおっておくつもりでしたが
「静かになったけど死んでないだろうか・・・」
と不安になり再び息子の様子をみに・・
息子はベッドで仰向けになってました・・
どうやらかなり自信のあった「化学」もかなり点がとれなかったようです・・
2025年の化学はネットニュースで見ると
共通テスト「化学」難化か 「ほぼ東大化学」「理不尽」受験生から悲鳴も・・
というタイトルが・・
試験直後の息子は、まったくそんな様子もなく化学も自身満々でした・・
なぜ、こんなに息子の想定と現実が異なるのか・・私には到底理解できませんが実を言うと、こんなことは本番以外にも過去に経験していたので少しだけ親として心構えはしていました
しかし息子は想定外。他人からしたら厳しい意見を言われる方もいるかもしれませんがこれが共通テスト、大学入試なのです。
一旦、ベッドで仰向けになった息子もしばらくすると残りのテストの採点をはじめました。
もう完全に近寄れません・・妻や妹も心配そうにただ時間が過ぎるのを重々しい空気のなか待ちます・・
しばらく静まり返った後、しばらくするとドアの開く音が聞こえ息子が部屋から出てきました
「終わった・・・」
「終わった・・・終わった・・・」
(採点が終わったじゃなく、すべてが終わったという意味)
結果が悪すぎて合計点も出せてないという息子
しばらくして合計を計算し始めました・・
〇〇〇点・・・
泣いてこそないものの・・目を赤くしてうずくまる息子、くしゃくしゃになった解答用紙・・
「クソ・・クソ・・」
「理系なのに・・」
どうやらいつも苦手な国語、英語は想定より点が採れたようですが、得意としている化学、物理の理系科目で点が採れなかったようです・・
掛ける言葉もありません・・ここで「京都大学」の夢は完全に途絶えました。
共通テスト本番で100点UPは無理
本番、共通テストの内容は、上ぶることもなく模試の結果と変わらない点数で終えました。
親は、覚悟してました。
直前の模試の結果で・・さすがに100点UPする子はいないと先生にも言われていました。よくて50点アップ、最悪本番で点を狙いすぎていつも点より下がる子もいます
むしろいつもの点数より大きく崩れなくてよかった・・と親は思います。・・・が本人からすると最後まで諦めきれなかった第一志望校。私達には見せませんが涙を出しても出し切れない悔しい思いをしているに違いありません
厳しい事を言えば、3年になってからの勉強時間などから到底無理だったと言われても仕方ありませんし勉強不足といえばそれまでですが、毎日私達が寝てから深夜遅くまで勉強している息子の姿を思い出し今は何も言う言葉は見つかりません
今は、私達がどんなに声をかけても彼の心には届かないでしょう。ただ一緒に勉強した仲のいい友達だけが唯一の慰めとなるはず。しばらくして息子は夜遅くまで友達とラインをしていたようです
次の日も朝から若干荒れながら学校での自己採点、結果報告へ出かけていきました
同じ点数でも喜んでいる人もいれば悔しがる人もいるでしょう・・本当に頑張ってきた人間だけにしか理解できない苦しみと悔しさなのでしょう
日にちが解決してくれるとは言いながらも本番の2次試験まで長く落ち込んでもいられません。出来の悪い親から生まれた息子ですが私たちにとっては十分すばらしい子であることに変わりありません
もう少しだ頑張れ!
共通テスト本番ホテルにまで持って行った教材
よくこれだけもってったもんだ・・
コメント