レノボ LEGION T550を購入して1年経ちました。
そこで購入前にやりたかった事、今も満足しているか、購入前に求めていたもの等含めてあたらめてレビューしたいとおもいます。
購入前に求めていたもの
「RTX3060以上」・・RTX2080以上
「Ryzen5600x」・・流行のRyzen
「Mini-ITXコンパクトPC」・・大型GPUが入るサイズで
「光るパーツ」・・使うかどうか別として
「白いPC」
「静音PC」
「自作」
「25万円以内」
購入したPCの構成
AMD Ryzen™ 9 5900X
NVIDIA® GeForce® RTX 3070 (LHR)
Windows 11 Home 64bit
32 GB DDR4-3200 MHz (UDIMM) (16 GBx2)
2TB 7200 rpm+512GB SSD M.2 2280 PCIe
650W
Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)+Bluetooth
236,000円
となります。
結果として大満足しています。
本当に自作がしたかったのか?
前のPCを購入して10年、次にPCを購入する時
「どうせなら一度はやってみたかった自作!」
「しかもMini-ITX」
と考えていました。
自作をしたい理由は、優越感、そして自作をすればパーツ交換をしながら長くPCが使える・・
というものでした。
しかし、一度PCを組んで満足してしまえば自作自体が好きな人でない限り当分パーツを買い替えることはありません。もし古くなって交換が必要な時にはすでに電源周りも傷んでいてマザーボードからほとんどを買いなおしになると思います。
調べれば調べるほどMini-ITXのコンパクトPCでの冷却や配線の難しさ、高価なCPUやGPUを失敗で壊してしまう可能性、更に自作PCからの出火による家の火事まで最悪の事態まで考えました。
そしてPCを購入した今
最初のうちは古いPCのパーツを流用した自作が最適という答えにたどり着きました。
特に最初のうちは欲しいPCを手に入れることと自作をしたい事を一緒に考えるのはやめようと。
T550を買ったからといってもう自作をする予算がない訳ではありません。
今ある10年前の爆音のAlienwareを安いケースとCPUクーラー、電源だけ購入して入れ替えるだけできっと私の自作を体験したい要求は満たされると思いますし、最悪失敗しても高価な最新のCPUのピンを折るよりマシ。
本当にMini-ITXじゃないとダメ? 見た目とサイズの満足感
本当にMini-ITXのコンパクトPCが欲しかったのか?
場所をとらないコンパクトなPCが欲しかったのは事実です。
しかし、NR200Pのような超コンパクトなPCを拡張性を犠牲にしても必要だったかと言えば
今思うと「No!」だったのかもしれません。
Mini-ITX、SFX電源のような小さなパーツは選択しが少なく割高です。
もちろん今でもNR200PのようなコンパクトなケースでパワフルなPCを作りたい気持ちはありますが、自作マニアではありませんし一度経験してみたかった程度。
やりたい事のいっぱい詰まった高価なパーツのマシンでをいきなり不慣れな自作というのはリスクが高すぎました。
それにLEGION T550は10年前のPCと比べてDVD等の5インチベイや必要以上のHDDスペースがなく
私には十分コンパクトです。
前のPC(Alienware)は、MicroATXながら奥行きが長すぎて設置場所に苦労しましたし、現在の曲線もすきではありません。さすがにフルタワーとなると大きすぎますがLEGION T550は私のサイズ感としては全然許容範囲でした。
Alienware Auroraとのサイズ比較①
Alienware Auroraとのサイズ比較②
Alienware Auroraとのサイズ比較③
PowerMac G5との比較①
PowerMac G5との比較②
十分小さいLEGION T550
はじめて箱を開けた時「小さい!」と感じましたし、シンプルな見た目も気に入っています。
購入前に気になった全面のベンツみたいなマークとよこから見たLEGION という文字は容易に外すことはできませんがライトアップしない今となってはまったく気になりません。
白いPC?
本当に当時は大型グラフィックボードが入るコンパクトな白いPCが欲しかったんです。
T550はブラックですが白いPCが欲しがったというのを忘れていたほどに満足しています。
本当にゲームがしたかったのか?
10年以上前のPCしかもっていなかった私が
超綺麗な高解像度の最新のPCゲームに「あこがれ」を抱いていたのは事実です。
しかし、私はゲームが大好きな人間だったのでしょうか?
それも「No!」という事に気づきました。
自分自身この答えに至るまで
LEGION T550で最新のPCゲームをやりまくりました。
youtubeでゲーム動画を見ていた
Grand Theft AutoⅤ、DEATH STRANDING、Forza Horizon 5、
ELDEN RING、Cyberpunk 2077・・等々すべてやりました。
modを入れて更に画質を上げてみたり
フルHDのディスプレイしか持たない私の場合
RTX3070でほとんどが最高画質でプレイすることができました。
購入前はベンチマーク、スコアを気にしましたがRTX3070購入後でベンチマークを計測したことがほとんどありません。ゲームが高画質で問題なく動いている・・それだけです。
仮に電力やメンテナンスを犠牲にしてRTX3080や今後出る4000番台を購入してもPS5のエミュが動くなんてことはありませんし、それ以前に4Kモニターを持っていません・・。
VRもオキュラスリンクを使ってPCVRをいくつか楽しみました。
オキュラスリンクでPCVRをすることについて語りたいことは沢山あるんですが、次回に・・
・・しかし、ほとんどのゲームを私はクリアすることがありませんでした。
私は元々そこまでゲーム好きじゃない・・
本当にはまってクリアーしたゲームは両手で数えるほど、しかも「テラリア」だったりスペックのそれほど必要のないゲームばかりです。
私は、これらのゲームを「体験してみたかっただけ」だけかもしれません。
じっくりと最後まで楽しむ時間も心の余裕も今の私にはなかったのです。
もともと、フルHDで対応速度の速いゲーミングディスプレイすら持っていません。
今もRTX3070に適したウルトラワイド WQHDモニターが欲しいと思っていますが
これも単なる憧れかもしれませんね。
これらを「プレイする」ではなく「体験する」という意味では
LEGION T550で十分な体験ができました。
本当に動画編集がしたかったのか?
動画編集は前のPCで動かなかったダビンチ無料版がサクサクと動いて
書き出しのあまりの速さにここまで違うのかと驚かされました。
LEGION T550で十分満足な速度が得られています。
ただYOUTUBERとして作ればお金が入るような動画を毎日作成しているわけでもなく
最近はあまり動画を作成していません。
本当に光るPCが欲しかったのか?
これもやっぱり情報に洗脳されてしまった脳の憧れですね。
クリアパネルで光る内部を見ていると
1か月は購入した満足感で満たされました。
ライトの色、光り方、場所を変更可能
現在はさすがに置き場所が足元という事や常にライトは要らないという理由で
消すことのできないGEFORCE RTX3070という文字が輝いているだけとなりました。
ケースファンやメモリを光らせることはたぶんもうないと思います。
その他・・
他にもやりたかったDTMはもちろん十分動かすことができますし
標準で32GB(16 GBx2)のメモリで余裕をもって巨大な音源を立ち上げることができます。
気に入っている点
◆とにかく静音
特別静音設計として謳っているPCでもないのですがファンがめちゃめちゃ静かでした。
とにかく静音は、正義です。
◆空冷でメンテナンスが容易。
簡易水冷っていつまでも使えるとおもっていたら3年くらいで交換が普通らしいですね。
空冷でも私のやりたい事がすべてこなせて静音性とのパワーバランスが最高です。
私の前のPCは10年前ながら簡易水冷でCPUを冷やしていましたが
よく壊れずに10年も動いたと思います。音もかなりうるさかった。
◆Windows11→Windows10に無償でダウングレードできた。
一度新規にWindows10を入れなおして認証を求められるのかと用意していたのですが何事もなくWindows10にすることができました。
現在Windows10とWindows11のデュアルブート状態です。
現在ではWindows11もMetaQuest(VR)のオキュラスリンクに対応していますが、していない時期は標準インストールのWindows11が不満でした。
※Windows11も数か月使いましたがゲームをするにしても何にしてもまったく問題がありませんでした。(逆にオキュラスが問題)
◆2基のHDD(SSD)スペース、ファンを外さなくても交換可能なM.2SSD
少し狭いですがCPUクーラーを外さなくてもM.2SSDが交換可能だとわかり更に満足。
最初はCPUクーラーを外していたのですが、そのままでもなんとか1台は交換可能だと後からわかりました。
CPUクーラーを外さなくても交換可能
黒いCPUクーラーもデザイン的に考えられていて好き。
もう1つはグラボの下のあるようなのでさすがにめんどくさい・・
(図のようなヒートシンクはありませんでした。)
追加可能なM.2SSD(空X1)
追加可能なPCI Express x4
追加可能なメモリ(購入時32G)
裏 配線ぎっしり・・HDDスロット2基
広く浅い私の趣味ではそれぞれの用途ごとにHDDを用意するという使い方が2基のHDDでは難しいと考えていましたがUSB3.0の外付けHDDを利用すれば十分なスピードで用途ごとにHDDを使い分けできています。
ロジテックのHDDスタンド。HDDのクローン作成以外に普段は高速な外付けHDDケースとして使用。
私のHDDの分け方
一度アマゾン不正アクセス事件に遭遇して以来、わたしのHDD管理は変わりました。
標準搭載のM.2SSDにはWindows11が入っていますがこれは通常の起動用ディスクではありません。
いざという時、銀行やクレジットカードを扱う場合のみこのクリーンなWindows11を起動させています。
めったに使わないWindows11だけではもったいないのでWindows10で作成したDTMのソングデータ等の保存としても使用。
通常の起動は2.5インチSSDからWindows10が立ち上がります。
M.2SSDがもったいなく感じるかもしれませんが、体感できる速さの違いはほとんどありません。
それよりいざという時に切り離せるOSの安心感が勝ります。
もう1枚はデータ用として6TBの内臓HDD。
こちらはいつでも起動させたいゲームをインストールしたりしています。
インストール先はDドライブですがProgramDataやレジストリが残るCドライブはWindows10の入った2.5インチSSDです。
ProgramDataやインストール情報はそれほどの大きさではないのでどんどんDドライブへインストールが可能です。
これと同じことが外付けHDDでもできます。
Game用、DTM用、音楽、写真などのメディアデータ用、そして音源ライブラリデータ用外付けSSD、重要データのバックアップ用HDD・・・と用途ごとに分けることで
ストレスなくマルウェアやクラッシュなどの不測の事態に備えています。
※ちなみに後でわかりやすいようにスタンドアロンで動くアプリとインストールが必要なアプリはフフォルダを分けています。
最後に・・
不安だった650Wの電源も私には不自由ありませんしUSBの数や拡張性も満足しています。
更に近年発売のRTX4000番台の値段と発熱、液体冷却が必要か?
なんて考えると更に悩みが増えていた事でしょう。
なんて考えると更に悩みが増えていた事でしょう。
RTX3000番台は当初3080で10万円前後という破格だったからこそあれだけの人気となったのですから今のところ4000番台にはあまり興味が湧きません。
結果として小さくてパワーがあって拡張性もある「この世に存在しないPC」を自作にも挑戦して・・なんて
無いものねだりな私の願望はLEGION T550で一通り体験できたことで満たされました。
実際に体験したことで、本当にやりたかったのか自分自身で納得することができましたし、一通り体験した後もPCのサイズ、パワーに不満は一切ありません。
納期も2か月以上と書かれていましたが半分の1か月で到着しました。
今、国内でBTOPCを買っても2週間くらいかかる事を考えると
スペック対値段で今Lenovo がどこよりも安いはずです。
円安、物価高の影響で悩めば悩むほど値段が上がっていく現在。
悩んでいる時間に納品できます。
※標準仕様が変更になっている恐れがありますので購入前には公式サイトで十分お確かめください
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