冬の部屋干しに最適な衣類乾燥除湿機は?パナソニック F-YHVX120の実力をレビュー

写真は初代Panasonic衣類乾燥除湿器

長年使っていたPanasonicの衣類乾燥除湿器F-YZP60-Wが故障したので数か月前に新しい乾燥機を購入しました。

アイリスオーヤマ「IJC-H65」

「レビューがすごくいい」ということで次に選んだのがアイリスオーヤマのIJC-H65です。

このアイリスオーヤマの衣類乾燥機は、排水をホースで繋ぐことでタンクの水を交換せずによくなるということでホースも購入して取り付けました。

ところが、いざ使ってみると連続運転モードにしても何を選んでも途中で止まってしまう事が何度かあります。(止まらない時もある)

途中で止まるだけならまだいいのですが、エラーのアラームが大きな音で鳴り響き電源を長押ししてもどうやってもその音が止まらないのです。

最終手段でコンセントから電源を抜くしか方法がありません。

家に人がいる時ならまだいいのですが、外出中にアラームが鳴りだすと近所迷惑でしかありません。

肝心の洗濯物の乾き具合はというと、以前のPanasonic製と比べて明らかに能力が落ちているようでした。

レビューではあんなに評判よかったのに・・
使いだして数か月ですが除湿能力の低さと停止アラームの音のうるささに

「買替えを決意

いろいろと調べてみました。

コンプレッサー式とデシカント方式

既に知っている方読み飛ばしてください・・

衣類乾燥除湿器には
コンプレッサー式デシカント式、そして両方を切り替えるハイブリッド式があります。

コンプレッサー式

エアコンと同じ仕組みで、冷媒を使って湿気を冷やして結露させ、除湿します

メリット
除湿能力が高い
消費電力(電気代)が比較的少ない
室温上昇が少ない

デメリット
低温では除湿能力が低下する
比較的大きくて重い
運転音が大きい

梅雨や夏など、高温多湿の時期に衣類乾燥機を使う場合、広い部屋で衣類乾燥機を使う場合、電気代を抑えたいにおすすめです。

デシカント式

乾燥剤(ゼオライト)を使って、空気中の水分を吸着して除湿します。

メリット
低温でも除湿能力が高い
軽量でコンパクト
運転音が静か

デメリット
除湿能力が比較的低い
消費電力(電気代)が比較的多い
室温が上昇する
おすすめ

冬など、低温の時期に衣類乾燥機を使う場合、狭い部屋で衣類乾燥機を使う場合、省スペースに設置したい場合におすすめです。

ハイブリット式

コンプレッサー式とデシカント式の2つの機能を外温によって切替て使う方式です

メリット
低温でもコンプレッサー式よりも高い除湿能力を発揮
高温でもデシカント式よりも効率的に除湿
省エネ:状況に応じて最適な方式を使い分けることで、電気代を抑えられる
デシカント式単体よりも小型化できる

デメリット
コンプレッサー式とデシカント式単体の機種よりも価格が高い
構造が複雑なので故障時の修理費用が高額になる可能性がある

ハイブリッド式衣類乾燥機がおすすめの方
梅雨や冬など、年間を通して衣類乾燥機を使用する
省エネ性を重視する
限られたスペースに設置したい

今回購入したアイリスオーヤマはコンプレッサー式、前のPanasonic製はデシカント式でした。

そんなことも知らないで購入してしまっていたのでコンプレッサー式のIJC-H65は寒い冬にはほとんど役にたたないのも納得です。

試用する部屋の広さにあったものを・・

それに加えてもう一つ重要な事を知らずに購入していました。

対応する部屋の広さです。
除湿乾燥機には当然機種によって能力が違います。
木造〇畳、鉄筋〇畳、一日あたりの除湿能力〇〇リットル、タンク容量とスペック情報に謳われています。

使用するテラスの大きさは2畳~3畳程度

最初のPanasonicがデシカント式、木造7畳、鉄筋14畳、1日あたりの除湿能力5.4L

に対して

アイリスオーヤマ製は、コンプレッサー式、木造7/8畳、鉄筋14/16畳、1日あたりの除湿能力5.5L

広さに対する能力的にはどちらも同じ程度ですのでやはり除湿方式の違いが大きかったようです。

もちろん広さだけでなく洗濯物の量にもよりますので能力は大きな方が乾きやすいといえるでしょう。

今回の購入候補

そこで今回悩みに悩んだのが
パナソニック F-YHVX120
三菱のMJ-P180VX-W
です。

エアコンの件からシャープは今回除外、アイリスオーヤマも除湿能力のなさに加えて止まらないアラームで懲りて却下、最近メーカーとしての信頼度が群を抜いてあがっているパナソニック三菱に絞りました。

三菱MJ-P180VX-Wは、コンプレッサー式ながら気になる冬モードあり。1日あがりの除湿能力が15.5L、広さも木造19/23畳。鉄筋39/45畳とめちゃくちゃ広範囲で使えます。

パナソニック F-YHVX120は、木造11/13畳鉄筋23/25畳、1日あたりの除湿能力9L、ハイブリットなので電気代も抑えられて申し分ないのですが、やはり5万円近くする値段がネック・・

三菱は3.5万円前後ですがやはりコンプレッサー式をもう一度信じていいのか?

一応デシカント式のみの機種も考えましたが一番最初のパナソニックと同程度の除湿能力のものばかりだったので却下。

一時は三菱に傾いたのですがこの機種、除湿能力が高いだけに消費電力が330Wとばかでかい・・。

パナソニックは強で225Wと抑えめ(速乾モードでは685Wもあり)ということ、そして決めてはやっぱりハイブリット式で冬でも安心できるという点でパナソニックにしました。

最初は衣類乾燥除湿器に5万円なんて無理・・と思っていたのですが、これ以上洗濯物が乾かないストレスも我慢できません。

清水の舞台から飛び降りる決心でパナソニックF-YHVX120を購入。

商品開封

悩みに悩んで購入した除湿器が到着しました。
やっぱり思った以上にデカい・・

前回のアイリスオーヤマ製とくらべてもかなりの大きさの差があります。
ですが、底面にキャスターがついており少しの移動なら問題なさそうです。

説明書を読むと・・

18℃以下でヒーター使用

電気代ですが、スペックをみると冬モードで西日本60Hz:7.3円/h、東日本50Hz:6.9円/h、梅雨だと50Hz:7.0円/h、60Hz:7.6円/hになります。
(ちなみに速乾モードだと50Hz:21.3円/h、60Hz:22.2円/hですがこれはさすがに使わないかな・)

衣類乾燥を最大の目的とした場合は、梅雨モードが衣類乾燥後も部屋の湿度上昇を防ぎながら連続運転してふたたび部屋の湿気を衣類が吸うのを防止してくれるのでおすすめです。

ただし運転可能条件は、温度約1℃から約40℃、湿度約20%以上です。

湿度が約20%未満の場合、機器保護のため安全装置が働き運転が停止することがあります。

アイリスオーヤマ製のようにホースを差してタンクを気にせず使うこともできません。

洗濯乾燥の実際の効果は・・

では、先日購入したSwitchbotの温湿度計のグラフでこの衣類乾燥除湿器の効果をみてみたいと思います。

時期は冬2月18日の21時、曇り。
テラスなので温度8.6℃、湿度80%、テラスの窓は写真のように少し開けています。

洗濯物を干したとたんに湿度が85%まで上がりました。
ここから衣類乾燥の電源をONにします。

温度8.6℃なのですぐにヒーターがつき
テラス内温度はすぐに12℃付近まで上がります。

22時、湿度77%温度12℃
23時、湿度72%温度12.8℃

朝の6時45分起床
湿度は下がり続け湿度34%、温度14.9℃
洗濯物を確認するときっちり乾いていました。

ここで洗濯物を取り入れ、乾燥機を停止すると
湿度は再び上昇して68%、温度12.5℃に戻りました。
(ちょうど洗濯物を取り入れてすぐ小雨が降りだしました)

そこからすぐに太陽が昇ってきて9時40分にテラス内の温度は15.5℃、この日の日中最大温度は25.7℃(除湿器OFF状態)でした。

夜間の除湿器を使った最大温度は一時的に15分ほど15.8℃まで上昇、平均して14℃台でした。

いかがでしょうか?

衣類乾燥除湿器の効果が数値としてグラフにあらわれています。

洗濯物も厚手のタオルの端が湿っぽいなんてこともなく
しっかり端まで乾いていて大満足の結果となりました。

最後のまとめ、完璧な衣類乾燥除湿器はない・・

今回、衣類乾燥除湿器をどれにしようかめちゃくちゃ迷ったあげく衣類乾燥除湿器というものは「完璧な商品はない」という結論に達しました。

本当にきれいに乾燥させたかったら電気代は高いですが、ドラム式の単体乾燥機を買えばいい話ですよね。

この手の除湿乾燥機は、洗濯物の量にもよりますし天候にもかなり左右されます。
まして私が使おうとしている物干しテラスは、ほぼ外気と同じ環境です。

カタログスペックの定格除湿能力は、室温27℃、相対湿度60%を維持し続けた時の1日あたりの除湿量です。

こんな環境で雨の日も冬の日も夜干して朝にはきれいに乾く除湿乾燥機なんて元々が「ないものねだり」だという事に気が付かされました。

新しく購入したパナソニック F-YHVX120も連続運転にしていても湿度約20%以下で停止することがあるようです。

私の劣悪な環境でも前より格段に洗濯物が乾きやすくなってくれたのでこの製品には大変満足しています。

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