
今年の夏も厳しい暑さが予想されますが、皆さんは何か暑さ対策グッズを準備しましたか?
私は「今年こそは快適に過ごしたい!」と思い、電気もバッテリーも使わず、水だけで冷やすという話題の気化熱ウェア「リンクサス ハイドロギアベスト(LX-HYG)」をフライング気味に購入してみました。
価格も1万5千円前後とそこそこ高価で、特許も取得している独自の冷却システムとのこと。「体感マイナス7℃」の謳い文句に期待は最高潮だったのですが……。
結論から言うと大失敗。 開封からわずか1週間で使い物にならなくなってしまった、そのリアルな一部始終をお届けします。
そもそも「ハイドロギアベスト」の構造と仕組みとは?
レビューの前に、このベストがどうやって体を冷やすのか、その独自の構造を簡単におさらいしておきます。
- 背面の注水口から水道水を300cc(300ml)注入する。
- 内部の給水素材に水をなじませる。
- 水分が蒸発する際、周囲の熱を奪う「気化熱」の原理で衣服内の温度を下げる。
- 表面の「アルミコーティング(アルミスパッタリング)」で直射日光を反射し、内部の温度上昇を抑制する。
理論上は、めんどくさいバッテリーの充電も不要で、水を入れるだけで数時間涼しさが持続する画期的なアイテム……のはずでした。

第一印象:見た目からして暑そう、そして「重い」

届いた実物を見て、最初の感想は「……これ、見た目からしてすでに暑そうじゃない?」という不安でした。
直射日光を遮るための表面アルミコーティングのせいか、お世辞にも通気性が抜群には見えないゴツめの生地感。
さらに、説明書通りに300mlほどの水を中に注水するため、開封してすぐに着てみた感想は「とにかく重い」の一言です。ベストとして着用を耐えられないほどの重量ではありませんが、水分を含んでいる分、ずっしりとした重みが常に肩にのしかかります。この時点で、少し雲行きが怪しくなってきました。

室内と屋外での使用感:真夏に使えるかと言われれば「NO」
実際に着用して、冷え具合を試してみました。時期はまだ本格的な夏前の6月です。
普通の部屋(室内)での装着
エアコンの効いた、あるいは普通の無風の部屋で着ているぶんには、まったくその恩恵(冷たさ)がわかりません。 気化熱というのは、風があって初めて水分が蒸発し、熱を奪ってくれる仕組みです。空気の動きがない室内では、ただの「重くて密閉された暑い服」でしかありませんでした。
屋外での装着

そのまま外に出て散歩などをしてみると、風が当たるおかげで、ようやく「すこし冷却性を感じるかな?」という程度でした。 (※メーカーも「ファン付きウェア(空調服)との併用でさらに冷感アップ」と謳っているくらいなので、このベスト単体で風のない環境だと、ほぼポテンシャルを発揮できない構造のようです)
結論:6月でこれなら、真夏は無理
今はまだ6月です。風が吹いてようやく「少し冷たいかも?」というマイルドすぎる冷却性で、7月〜8月の遮るもののない直射日光と、日本のジメジメした猛暑に耐えられるかと言われれば、答えは完全に「NO」です。本格的な真夏が来る前に、すでに戦力外通告の予感が漂っていました。
わずか1週間で訪れた、最悪の結末
「まあ、せっかく1万5千円も出して買ったし、外を歩くとき用に工夫して使ってみるか……」と騙し騙し使い続けて1週間ほどが過ぎたある日。
着用中に、体に妙な冷たさを感じました。「おっ、ついに冷却効果が本気を出したか?」と思いきや、大間違い。嫌な予感がして手で触ってみると、手のひらがびしょびしょに濡れている……。
なんと、ベストの右下から、中に注入した水がポタポタと漏れ出していたのです。
設計上は3年間使える耐久性があるらしいのですが、私のは使い始めてたった1週間で内部の気化熱フィルムか接合部が逝ってしまったようです。こうなると「気化熱で冷却する」どころの騒ぎではなく、中の服がただびしょびしょに濡れるだけの罰ゲームベストへと成り下がってしまいました。
まとめ:今回の高い勉強代
- 室内の無風環境では、構造上全く意味がない(空調服との併用が前提レベル)
- 水を仕込むため、常に300ml分の重さが肩にくる
- 個体差かもしれないが、構造的に水漏れリスクがあり、1週間で即引退
電気を使わないエコなアイデア自体は面白いのかもしれませんが、私が購入した製品に関しては、耐久性も単体での冷却性能も完全に期待外れでした。
服がびしょびしょになるリスクを怯えながら、真夏に使えない重いベストを着るメリットはありません。
この商品のレビューをみてみると同じように水漏れした人がいるようです・・
今年の夏対策は、おとなしく別の信頼できる方法(定番の空調服やネッククーラー、冷感インナーなど)を探そうと思います。約1万5千円の高い勉強代でした……。
皆さんも、一見新しく見える暑さ対策グッズの耐久性と「使用環境(風が必要かどうか)」には、くれぐれもご注意ください!


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