
「季節の変わり目だからかな」 最初はそう自分に言い聞かせていました。でも、風呂に入るたびに指の間に絡みつく髪の毛の束、タオルで拭いた後に肩や胸に落ちる抜け毛の量。見て見ぬふりをするには限界がありました。
周囲から「髪、やばくない?」と指摘された時、ようやく私は自分を偽ることをやめました。リアップやサクセスを手に取り、精神的な救いを求めながら、それまで続けていた白髪染めを一切やめることに決めたのです。「ハゲるくらいなら、白髪の方がまだマシだ」と。
けれど、現実はそう甘くありませんでした。「いっそ真っ白になれば潔い」と思っていたのに、実際は中途半端な色にしか白髪は染まらず、写真に写った自分の姿を見るたびに気が滅入る日々。
そんな私が再び髪を染めようと思い直したのは、会社という場所で、真面目に仕事を頑張ること以上に、外見や表面的な人付き合いが評価される現実を目の当たりにしたからです。
「結局、人間は見た目が大事なんだ」
昔は「仕事さえ頑張っていれば評価される」と信じていました。でも今は違います。人生の時間は有限で、自分を磨ける時間はそう長く残されていない。家族のため、子供のために使い続けたお金や時間を、もう一度、これからの自分のために使ってみよう。そう思えたことが、新しい一歩のきっかけでした。
ヘナカラーへの挑戦と試行錯誤
まずまずは「髪に優しいものを」と選んだのがヘナカラーでした。同窓会という目標があったことも、背中を押してくれました。
しかし、その道は平坦ではありませんでした。何より、ヘナ特有のあの独特な匂い。どうしてもその匂いに馴染むことができず、染めている間の時間が苦痛に感じてしまうことも大きな壁でした。
- Finehena(ブラウン): 近くの薬局で購入。確かに髪には優しいのですが、染め上がりはかなり明るい茶髪に。染まりの持続は2ヶ月ほどと悪くなかったのですが、色がイメージと少し異なりました。

- ヘナ物語り: 安くて評判が良かったため期待して購入。しかし、結果は紫色に転んでしまい、鏡を見るたびに大阪のお祖母ちゃんのような雰囲気になってしまったのには少し困惑しました。

- Finehena(ダークブラウン): 再び戻ってみましたが、今度はお湯との混合バランスや室温の影響か、最初のような満足のいく染まりにはなりませんでした。
ヘナカラーは製品によって発色が大きく異なり、また環境にも左右されやすいこと、そして何よりあの匂いがどうしても苦手だと痛感した期間でした。
マロンとの出会いと結論
試行錯誤の末にたどり着いたのが「マロン」でした。
白髪染め特有の刺激や、抜け毛の恐怖に怯える毎日から私を解放してくれたのがこの商品です。最大の特徴は、ジアミンが入っていないこと。これまで染めるたびに頭皮へのダメージを心配していましたが、マロンは非常に安心して使うことができました。
実際に使ってみると、驚くほど短時間で、自分が理想としていた「自然な黒」に染まったのです。ヘナのような独特な匂いに悩まされることもなく、染める時間が苦痛ではなくなりました。

ただ、正直に書いておくとデメリットもあります。 ヘナと比較すると、染まりの持続期間は少し短めです。私の場合、しっかりと色が維持できていると感じられるのは、せいぜい1ヶ月程度。2ヶ月持たせるのは難しいというのが本音です。
それでも、私にとっては「髪が抜ける恐怖」がない安心感と、自然な仕上がり、そして何より染めるプロセスがストレスフリーであるというメリットが勝っています。
まとめ:自分のために外見を磨くということ
誰に見せるというわけではありません。でも、人生の後半戦に差し掛かり、自分を大切に扱うことを学びました。
仕事の評価軸がどうあれ、自分が鏡を見たときに「あ、悪くないな」と思えること。写真に写った自分を見て、少しでも自信を持てること。それは、これからを生きる自分自身へのエールのようなものです。
今まで家族や子供のために後回しにしてきたけれど、もう磨いても元には戻らない、ギリギリのラインにきているからこそ、今、自分に手をかけてあげる。
マロンは、そんな私の新しい日常を支えてくれる、大切な相棒になりました。もし同じように、白髪染めで髪のトラブルに悩んでいる方がいたら、一度試してみる価値はあるかもしれません。
今度はお店でどれくらいもつのか試したみたいと思います。

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