今回は、すでに発売から4年経っているPowerShot SX70 HS購入レビューです。
(素人がコンパクトデジタルカメラをビデオカメラ代わりに購入して気づいた事)
購入のきっかけ
10年以上前に35000円程で買ったフルHD、23倍ズームの液晶が映らなくなった。
・4K動画撮影
・光学ズーム23倍以上
・マイク入力端子
開封して気づいた事
SDカードが付属していないので写真が撮れない
ビデオカメラには大抵内蔵メモリというのがあるのですが、デジタル一眼カメラのほとんど製品には内蔵メモリがありません。
SCカードをあらかじめ用意しておかないとカメラが届いてもすぐに撮影できない状態となります。
私はたまたま家にあったmicroSDカードを使用)
SX70HSは、UHS-I対応で、4K撮影時はスピードクラス3が要求されることまた、32GBまでのメモリーカードでは1ファイル最大約4GBとして分割された複数ファイルで記録され、64GB以上のメモリーカードでは、ファイルが分割されず1つの動画ファイルで記録されることからSanDisk Extreme Pro 64G以上がお勧め
バッテリーが充電されていない
個体差なのかはわかりませんが・・
驚いたことに電源をいれて数分で充電切れのアラートが出始めました。
フル充電ではないにしろもう少し充電されていると思ったので充電からのスタートとなりました。
触りだして気になる点
レンズが大きくて傷が心配
まず最初に思ったのはレンズが大きく、うっかり手で触って指紋がついたり傷がつかないか心配になりました。
ビデオカメラと違って取扱いに気を使います・・。
そこで開封早々に欲しくなる付属品が
「プロテクターレンズ」4,400円 執筆時最安3,191円
Amazonの安いので合うかな・・と検索していたらプロテクトフィルター取付け以前に
フィルターアダプターが必要らしいのです。
「フィルターアダプター(FA-DC67A)」2,750円 執筆時最安2,695円
代替品
その他にも
持ち運びにソフトケース(CSC-300)
オープン価格 執筆時最安3,969円
レンズフード(LH-DC90)2,750円 2,130円(税込)
代替品
円偏光フィルター PL-C B 67mm 17,600円 15,830円(税込)
※円偏光フィルターは反射光をコントロールすることで、鮮やかな発色やコントラストが得られるフィルター
外付けマイク
と、絶対必要ではないにしろ、欲しい付属品が次々と出てきます。
三脚が必要
望遠にすればするほどいくら手振れ防止機能が付いていても綺麗に撮影することは不可能です。
それに、音楽会ともなると手で持つより三脚が必要となります。
我が家にもビデオカメラで使用していた三脚があるのですが一つ不満な点が・・
それはカメラを固定する雲台がネジでぐるぐる回すタイプだったことです。
ビデオカメラの場合はそこまで取り扱いに気を配らなくてもよいためぐるぐると回しながら三脚にセットしていましたが、デジタル一眼カメラともなるとそうもいきません。
それ以前にカメラ自体もぐるぐる回しずらい・・。
そうなるとカメラ側に取り付けておいてワンタッチで三脚へ取り付けができる
「クイックシュー方式」の三脚が欲しくなりました。
クイックシューだけのパーツでみても安物で1,690円~3,880円と三脚ごと買い替えるか悩みどころです。
※クイックシューの取付けサイズに注意(バッテリーの蓋が開閉可能か?
機能が多すぎて使いこなせるか心配
まったくの素人がはじめてのデジタル一眼カメラを購入したのですが、ボタンの数といい撮影モードといい、正直使いこなせるか心配になってきました。
もちろん普通に撮影はできますが、いつもAUTO撮影だと一眼カメラを買う意味があったのかという点を考えてしまいます。
これは、もう初心者向けですので少しずつ用語や機能を学んでいくしかないです。
「後はそれを楽しめるかどうか・・。」
マイク入力端子
この端子を使い外付けマイクで撮影するのは、音楽会や娘のピアノの発表会、あわよくば自分の趣味のギター等を撮影する時用に今回どうしても試してみたかった機能です。
家にあるコンデンサーマイクを繋げてみる
家にあるコンデンサーマイクが使えるんじゃないか?と買う前から目論んでいた私。
早速マイク入力端子から繋げてみることに・・・
端子が3.5mmのステレオジャックなのでフォン端子からの繋ぎ変えで少々戸惑いましたが無事に接続、録音に成功。
通常の音質との差を確認すべく、カメラの音声、コンデンサーマイク、ダイナミックマイクと撮影しスマホへ転送。
いざ、ヘッドフォンから音質を確認すると・・・
音声が左に偏っている・・
当然といえば当然ですが、マイクがモノラルだから音声もモノラルになってしまっていました。
あらためてステレオマイクを買わないとダメみたいですね。
大きさ的にも通常のコンデンサーマイクだと大きすぎてブラケットでの取り付けも難しく、小型のステレオマイクを素直に購入する方がいいみたいです。
シューブラケット
(※ちなみにこのPowerShot SX70 HSのマイク入力端子はプラグインパワーに対応しているようです。)
ステレオマイクの候補
↑これくらいのカメラにちょうどいいマイクの有力候補がこのm3 mictrakです
コスパに優れた32ビットフロート録音可能なカメラでステレオ、モノラル、単体での録音とマルチにこなせます
イヤフォン端子もついているのでカメラ自体についてなくてもこちらで確認が可能です
↑ある動画をみてショットガンマイクは素人の私には買うべきじゃないのかな?と思い始めました。
そこでマルチに活躍できるこちらのマイクが現在の最有力候補
32Bitフロート録音、ステレオ、モノラル、ハンディ、スマホにも接続可能・・カメラ用だけでなく使い方が広がります
なにより1万ちょっとで買えちゃうところが素晴らしい
※外部マイク選びについては、用途によって指向性や好み等、ここに挙げる以外にも様々な選択肢があります。
購入してよかった点
ズーム倍率
光学65倍のズーム機能は、素人の私にはかなりの倍率。
正直、運動会や音楽会では20倍もあれば十分ですが、どうせなら高倍率がいいと思って購入しました。
光学65倍、プログレッシブファインズームになると約130倍はとてつもなく遠く離れた月もこんなに近くに写って、以前息子と買った安い望遠鏡キットをはるかにしのぎます。
ほぼほぼ使う事もないと思いますがこの倍率には大満足です。
スマホ連動機能
Wifi,Bluertoothでスマホと連動する機能があり、撮影した画像の転送はもちろんスマホをリモコンとして使える機能で別途リモコンアクセサリーを購入する必要がないのでは?と思うほど便利です。
スマホでシャッターやズームをモニターしながら撮影できるのは感動です。
オートズーム
AUTOモードにすると被写体が近づいたり離れたりした時に自動で望遠レンズが伸び縮みしてスームを合わせてくれます。
この機能は普通のデジカメにはなくはじめてみたときは感動しました。
運動会などの遠くから走ってくる場面に便利そうです。
不満点
広角撮影はスマホの方がよい?
短い距離で部屋全体を写す広角撮影はそれ程でもなく最近のスマホの方が向いていそうです。
※逆に考えればその場合はスマホを使えばいいだけですが・・
レンズ交換ができない
これもわかっていた事ですが、レンズ交換ができないので広角撮影だったりといったバラエティに富んだ使い分けができません。
ですが、レンズが交換可能な機種はそれなりのお値段が必要になります。
20倍以上のズームレンズを一緒に買うとなるとかなりの金額になってしまうため今回の選択肢としては無かったのかなと思います。
レンズは交換できませんがその分自動でズームができむしろ初心者の私には合っていたのだと思います。
コンセントからの電源供給撮影ができない(アクセサリーを買うことで解決)
これは、最初にバッテリーが切れかかった時にようやく気付きました。
外での撮影はバッテリーパックLP-E121つで連続動画撮影時約130分と子供の出番だけ撮影するには十分ですが、例えば家でYOUTUBE用の動画を撮りたいと動画を回しているとすぐになくなってしまいます。
ビデオカメラの時は電源供給しながら撮影できたな・・と思いつつ確認してみるとどうやらこのSX70HSはバッテリーからの電源供給のみらしいのです。
しかもバッテリーを外そうにも「クイックシュー方式」のカメラ側のアタッチメントが邪魔をして外さないと蓋が開きません。新しい三脚購入前にわかってよかったのですが、取り付け面が小さい物を選ぶ必要があります。
ブラケットが大きくてバッテリー開閉が開かない・・
電源供給問題はDCカプラーと言うダミーバッテリーを用いて電源供給できることがわかりました。
CANON DCカプラー DR-E15 2,516円
CANON コンパクトパワーアダプター 5,976円
これで、また出費が増えましたが、解決できてとりあえず一安心です。
5万円を切っていた頃がある。
今回6万5千円程で購入したこの商品ですが物価上昇前は最安で5万円を切っていたことを発見してしまいました。これは、どの製品にも言えますがもう仕方ないとあきらめるしかないです。
それどころか私が検討しだした翌日、最安販売店はどこも品切れ状態。
よくて3か月待ちになってしまいました。
最近このパターン多くない?
情報操作されているのでは・・とすら感じます。
ヘッドフォンアウトがない
これは試しながら使っていて思ったことですが、ちゃんと音が割れずにとれているかやどんな録音状態か知る為にいちいちスマホに転送しなければならず大きい動画ファイルだと転送時間もある程度かかります。
ヘッドフォン出力端子があれば、その場で音をモニターしながら撮影できるためとても便利だということに気が付きました。
後の祭りですが、値段的に7万円前後だと厳しかったかもしれません。
ヘッドフォン端子のある7万円前後の機種
PowerShot SX70 HS 購入感想
発売からもう4年も経つカメラを購入してみましたが、はじめてのコンデジとして購入の満足感は高いです。というかこの値段帯で4K、マイク入力端子、高倍率の機種を探すと選択肢も少なくほぼ見た目が気に入って購入してしまいました。
付属品が次々と欲しくなったり、扱いに気を使ったりと実際に手にしてみるとビデオカメラとの機能以上の違いに驚かされました。
これがレンズ交換式だったら・・・一眼カメラを趣味として沼にはまっていく人が多い意味がようやく少しわかったように思います。
私もこれをきっかけに、カメラの知識を増やしつつ、いつか高級一眼が買えるような身分になりたいな・・
一般向けビデオカメラよりも趣味の域に近いデジタル一眼、単なるデジカメとも違って機能も多く
「楽しめる人なら買い」、「煩わしいと感じる人はビデオカメラとスマホで十分」というのが私の結論です。
実際に音楽会や運動会での失敗
音楽会での失敗
はじめてこのカメラを使ったのが娘の学校の音楽会、たいして説明書も読まずに動画モードで撮影して大失敗しました
家で映像を確認すると薄暗い体育館だったので画面にノイズが沢山はいってしまいました
ISO感度の事すら知らないで撮影してしまったからです
こういったことを覚えるのが楽しいと感じる方はコンデジ、楽に綺麗に撮りたいならビデオカメラの方が向いています
運動会での失敗
音楽会の失敗で学び運動会ではAUTOモードで動画撮影してみることに・・
天気も良くAUTOモードできれいに動画撮影ができた・・そう思ったのですが
家のテレビで確認すると動きの速いリレーなどの場面で若干フレームレートが足らず僅かにカクカクしていることに気づきました
この時、フレームレートを30Pにしていたことか、もしくはシャッタースピードの設定ミスが問題だったのかもしれません
※60Pにすると4K撮影はできません
外付けマイクの難しさ
最終的にH1 essentialというZoomのマイクレコーダーを外付けマイクとして繋いでみたのですが何も考えずに録音するとホワイトノイズが目立ちます
これも録音レベルをカメラ側であらかじめ調整しておく必要がありました
さいごに
半年はじめてのコンデジを使ってみて、カメラ/レンズって本当に趣味の世界なのだということに気づきました
その場に応じた設定がきちんどできればAUTOモードより更にきれいに撮影できますし、使いこなせなければどんなに高額なカメラもフルHDのビデオカメラやスマホより劣った映像になってしまいます
正直、若干普通のビデオカメラにしておけばよかったかも・・というところがありますが
趣味の世界なのでこういったことを覚えるのも楽しいと思えば楽しいです
結論から言えば使いこなせる人やカメラ自体が好きでない限り「失敗したくない子供の行事ごとにコンデジやミラーレスカメラを使うのはやめた方がいいかもしれない」と思い始めています
それにこのカメラを使いだして子供の運動会や音楽会、周りに沢山のデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っているお父さんがいる事に気づきました
いままで他人のカメラなんて意識もしませんでしたが、結構みなさん高額なカメラをお持ちのようで私のPowerShot SX70などかなり見劣りしてしまいます(そう感じるようになっただけかもしれませんが・・)
カメラ好きな人が多いのかな・・みんなあんなカメラで撮影してカメラの知識が豊富なんだろうな・・なんて余計なことを考えてしまいましたね
PowerShot SX70は、これから本格的にカメラを趣味として覚えたい初心者の方にはちょうどよいかもしれませんが、覚えるのが面倒だったりステップアップしてカメラにお金をかけるのが難しい人には向いていないのかもしれません
それも一度はこのPowerShot SX70を購入したからこそわかったことなのでそれだけでもいい勉強にはなりました
せっかく買ってしまったのでカメラの入り口ぐらいは覚えて使えるようになりたいものです
子供の行事に使うのは失敗が怖いですが・・
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